「物価は下がっていく」ちう気持ち

新年度が始まったが、デフレだと企業は新たな投資をためらうわ。
お金を借りてモノを作っても売値がどんどん下がり、割に合いまへんからや。
家計にとってはモノが安く手に入るが、勤め先が「守り」に入っとるのやから給料は増えへん。
日銀の黒田総裁はデフレを退治する「シナリオ」を作ったちうわけや。
まず日銀はどんどんお金を刷るちうわけや。世の中を回るお金を増やして金利を下げ、「この先は景気が良くなり、物価は上がる」ちう期待を広げるちうわけや。
今年100円で売る商品が来年は102円で売れると思えば、企業は借金して投資をするようになるちうわけや。
そないな青写真で達成する経済正常化への旗印が「2%」や。
ただ必ずしも日銀のシナリオ通りには進んでおらへん。誤算はガソリンやらなんやらの値下がりや。
原油安は幅広い品目の物価を押し下げ、値動きが大きい生鮮食品を除いた2月の消費者物価は消費税の上乗せ分を除くと前年と横ばいにとどまったちうわけや。
日銀は悩ましいはずや。お金をさらに刷れば金利は下がり、金利の低い円は米ドルと比べて安くなり、輸入品を中心に物価は上がるちうわけや。
でも、せっかく安くなりよった原油が値上がりすると、企業や家計の負担が増え、国内の景気は冷えてしまうわ。
2%の目標を追えば景気が冷えるちうわけや。とはいえ物価の鈍化を見過ごせば、人々のココロにまた「物価は下がっていく」ちう気持ちが芽生えるかもしれへん。
15年度はこないな矛盾への答え探しが続く。
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