エネルギー価格は4.3%上昇した

物価の伸びが鈍化した最大の要因は、原油価格の下落。
前年同月比でみると、エネルギーは2.1%低下したちうわけや。
このうちガソリンは15.4%、灯油は21.6%それぞれ大きく下がったちうわけや。
物価全体では1月よりも前年同月比の上昇率が0.2ポイント縮小したが、0.15ポイント分をエネルギー下落による要因が占めたちうわけや。
このほかエアコンも前年同月比13.5%低下したちうわけや。
昨年の消費増税前の駆け込み購入の反動やらなんやらが影響したちうわけや。
一方、宿泊料は8.6%上昇したちうわけや。外国人観光客の増加やらなんやらで「ホテルやらなんやらが価格を高めに設定する動きがある」(総務省)ちうわ。外食も3.4%上昇したちうわけや。
総務省は先行きの物価について「当面はゼロ%付近で推移するのではおまへんか」とみとるちうわけや。
ただ2月の物価を押し下げた原油安は景気にプラスに働く。
ガソリンや灯油が安くなれば、消費者は他の商品やサービスを購入しやすくなり、消費拡大につながるちうわけや。
春闘での賃上げによる所得増加の影響も加わって消費が本格的に持ち直してくれば、需要の増加が物価の押し上げにつながる可能性が高いちうわけや。
日銀の黒田東彦総裁も17日の記者会見で、総務省の分析と同様に「上昇率は当面ゼロ%程度で推移する可能性が高い」との見方を改めて示した一方で、「物価の基調は着実に改善しとる」と発言しとったちうわけや。
同日発表した東京都区部の3月中旬速報値は101.9で、前年同月比2.2%の上昇やったちうわけや。
伸び率は1月から横ばいが続く。
足元で原油価格の持ち直しが反映され、エネルギー価格は4.3%上昇したちうわけや。